地方から中央を制した馬をご紹介!

地方から中央を制した馬

地方競馬よりも中央競馬に所属している馬の方が実力が優れている。

これは周知の事実です。

ですが、これまでの競馬史の中には常識を覆し、地方競馬に所属しながら中央競馬の重賞を制した馬が存在します。

今回はそんな異例の記録を残している名馬をピックアップし紹介していくので、最後までご覧ください。

監修者
競馬評論家・競馬ライター及川正治(48歳)

サラリーマンをしながら、競馬評論家として多方面で現在も活躍中。競馬予想サイトの検証・評価、競馬場の分析、競馬関連のコラムの執筆まで幅広く行う。及川の助力を経てプロになった馬券師も数多く存在している。

地方から中央に移籍して結果を残した2頭の名馬

名馬といえば中央競馬というイメージを持つ方も多いと思いますが、地方競馬から中央競馬に転厩しG1を制した名馬が数多く存在します。

そんな中でも『この馬は凄かった』と誰もが納得するような馬を2頭ピックアップしました。

  • オグリキャップ
  • トロットサンダー

この馬たちがどのような伝説を残したのか。

私の見解と共に紹介していこうと思います。

オグリキャップ

オグリキャップ

生年月日 1985年3月27日
ダンシングキャップ
ホワイトナルビー
調教師 瀬戸口勉 (栗東)
馬主 近藤俊典
獲得賞金 8億8,830万円 (中央) /2,281万円 (地方)
成績 32戦22勝 [22-6-1-3]イナリワン
制した中央G1レース

  • 有馬記念(1998年/1990年)
  • マイルチャンピオンシップ(1989年)
  • 安田記念(1990年)

笠松競馬場からデビュー後、怒涛の連勝を重ね中央競馬の瀬戸口厩舎に移籍。

期待に答えるように初戦から重賞6連勝という異例の記録を達成しました。

これまでの成績から非常に高い評価を受け、初参加のG1レースである1998年の天皇賞(秋)では圧倒的な票数を集め1番人気。

結果は惜しくも2着に敗れてしまい、翌月に参加したジャパンカップでも3着沈み、中央G1の洗礼を受ける形となりました。

ですが、その後に参加した有馬記念で天皇賞(秋)に敗れたタマモクロスへのリベンジに成功し待望のG1初勝利

イナリワン・スーパークリークと並び『平成の3強』と呼ばれ、その時代の競馬界の中心を担う馬となりました。

1990年にレコードタイムで勝利した安田記念以降は、調子を崩し連敗に悩まされオグリの時代が終わったかと思われましたが・・・。

ラストランとなる1990年の有馬記念で勝利を掴み、最後までファンを沸かせてくれました

今でもオグリキャップが歴代トップの馬だと語る方も少なくありません。

オグリキャップの名レース:有馬記念1990

トロットサンダー

トロットサンダー

浦和競馬からデビューし、直ぐに中央競馬に転厩。

1995年のマイルチャンピオンシップ(G1)・1996年の安田記念(G1)と1600mの2レースを制し『マイル王』と呼ばれていました。

『1600mのトロットサンダーが負ける気がしない』

『今でもトロットサンダーほど信頼できる馬は居ない』

と言われるほど圧巻の強さを見せつけていた名馬です。

トロットサンダーの名レース:マイルチャンピオンシップ1995

地方競馬に所属しつつ中央の重賞を制した名馬一覧

中央競馬に転厩することなく、地方競馬に所属しながら中央の重賞レースを制した馬たちを一覧でまとめました。

馬名 勝利レース
ジュサブロー 1986年:オールカマー(G2)
ジョージモナーク 1991年:オールカマー(G2)
ライデンリーダー 1995年:4歳牝馬特別(G2)
アブクマポーロ 1997年:東海ウインターS(G3)
メイセイオペラ 1999年:フェブラリーS(G1)
レジェンドハンター 1999年:デイリー杯3歳S (G2)
フジノテンビー 2000年:デイリー杯3歳S (G2)
ヤマノブリザード 2001年:札幌2歳S(G3)
ヒミツヘイキ 2002年:ユニコーンS(G3)
ゴールドプルーフ 2003年:東海S(G2)
モエレエスポワール 2003年:札幌2歳S(G3)
コスモバルク 2003年:ラジオたんぱ杯2歳S(G3)
2004年:弥生賞(G2)
2004年:セントライト記念(G2)
モエレジーニアス 2005年:函館2歳S(G3)
ネイティヴハート 2006年:オーシャンS(G3)
ハートオブクィーン 2007年:函館2歳S(G3)
プレイアンドリアル 2014年:京成杯(G3)
トラスト 2016年:札幌2歳S(G3)

地方競馬の所属馬が始めて中央競馬の重賞レースを制したのは1986年。

招待競走として始めて地方の馬が出走を許可された年のオールカマーでの出来事でした。

これまで競馬史で地方所属で唯一複数の重賞レースを制しているのはコスモバルク。

2016年以降は地方の馬が中央の重賞を勝っていないことを考えると、この記録を抜く馬は今後現れないのではないでしょうか。

まとめ

今でこそ中央競馬ばかりが評価されていますが、以前は地方競馬の馬も中央競馬で活躍するほど高い実力を持っていました。

過去の名馬たちに負けず、現代の地方馬がJRAで活躍することに期待したいところです。

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